平成17年1月~12月
人を活かす経営 見通しの立つ会社にしよう!~平成17年1月号~
●~新年に向けて~ 人を活かす経営その1
見通しの立つ会社にしよう!
新年明けましておめでとうございます。今年も引き続きこの紙面上で執筆させていただくことになりました。今回は新年に向けて「人を活かす経営」と題した3回シリーズで、お送りしたい思います。どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
さて皆様の会社の従業員は、将来に対して見通しが立っているでしょうか?私はこの「見通し」の立っていない会社では、いい従業員を引き留めることも教育することも不可能だと考えています。でも意外とそういう会社が多いように感じています。
私も独立する前は普通のサラリーマンでした。いくつかの会社を転職しましたが、そこで感じていたことは例えばこういうことです。「自分はこの会社で将来どういう姿になっているのだろう・・・?」「この会社でずっと頑張っても意味があるのかな・・・?」「一生今のままならいやだなあ・・・」。
従業員は自分で起業でもしない限り、その企業で自由な意思決定権は基本的にありません。一度仕えることになったなった上司には、ずっとその人の下で働くことになるし、その人を超える仕組みもないし、異動で離れることもできません。正にずっとなのです。その会社の慣習、ルール、仕組みの枠の中で自己実現するしかないのですが、その姿が見えないといずれ会社に見切りをつけます。優秀な人財ほどそうでしょう。そうでなければ自己実現することをあきらめ、単にいるだけの人在になってしまうでしょう。
企業は従業員の人生の少なくとも3分の1を預かっています。この時間が誇りを持って「My Life」と言い切れるかどうかで幸福そのものの質量が変わってきます。
将来について見通しが立つことが大事です。これは悪い意味での先が見えるということではありません。将来に対して希望的、楽観的になれるか?もし思い当たる経営者の方がいらっしゃれば、次のようなことを意識されては如何でしょうか?
☆この会社はどういう会社にしたいのか、夢を語っていますか? (経営指針)
☆従業員に居場所を与え、各々会社に貢献していることに感謝していますか?(コミュニケーション)
☆これからどんなレベルアップした能力を付けて仕事をして欲しいのか、提示していますか?(人材教育)
☆今後どのような責任のあるポジションで役割を負ってほしいのか、期待していますか?(人事制度)
☆給料はどのくらいまで上がる可能性があるのか、仕組みを整えていますか?(賃金制度)
よく売れる営業の極意① ~認知と継続とリスト H16.12月号より
以前、ある会社でこのような標語を見たことがあります。
一. 販売は断られたときから始まる。断りを恐れるな。
一.売上は訪問件数に比例する。せっせと足を運べ。
一.うるさい、しつこいを跳ね除けよ。必ずやなんと熱心なの声に変わる。
一.成約は八分の努力と二分の才能で決まる。
結局、営業とは認知と繰り返しの連続です。お客さんに自分や商品を知ってもらうことが認知です。そして認知されるためには繰り返し行うことが必要です。お客さんは普段、貴方や貴社の商品のことを考えて生活していません。繰り返すことによって頭の中に認知させておくことが必要なのです。今、やっていることはすぐに成約に結びつきません。しかしいずれお客さんの機が熟し、その商品が必要になる時期が来ます。そのときに誰に声を掛けるかです。もし、飛び込みで成約できたとしたらそれは宝くじに当たったようなものです。あくまでも偶然なのです。このような営業手法を狩猟型営業といいます。これはダメです。やはり営業は大地(市場)を耕し(営業)、将来刈り取る(成約)農耕型でなければなりません。そのためには繰り返しと認知なのです。どのように繰り返して認知させるかが戦略になります。これにはリストが必要です。見込みのあるリストを収集し、継続的にアプローチを繰り返すことになります。金額という漢字を見てください。この額という字。客の頁(ページ)と書きませんか?そうです。額を得るには顧客(訪問客)リストを持つことが重要なのです。この続きはまた機会を改めて寄稿したいと思います
文責 特定社会保険労務士 西村 聡
もっと見る :http://www.nishimura-roumu.com