平成17年1月~12月
労務管理には自己満足が必要だ~9月号~
● 労務管理には自己満足が必要だ~9月号~
一般的に“自己満足”というと、余り良い意味では使いません。むしろ悪い意味で使うことの方が多いでしょう。独りよがりで、それ以上成長することをしないで、自分勝手な思いで満足感に浸るというような使われ方が多いのではないでしょうか。
しかし私は労務管理には自己満足が必要だと考えています。極論すればこれこそが元気の源であり、成長の種であり、活力ある職場に繋がると思っているのです。
自己満足とは「小さな達成感と幸せ」だと思います。これが適度に連続することが重要です。人には色々なタイプがいるはずですが、結局これはどんな人にも共通して言える“素”だと思うのです。
自己満足がないと気持ちが明るく元気になりません。自己満足(元気)がないと行動できません。自己満足(行動)がないと成果が出ません。自己満足(成果)がないと人に認められません(認知)。自己満足(認知)がないと存在意義がなく楽しくありません。自己満足(存在意義)がないと続ける意味がありません。行き着く先は退職です。結構、こんなサイクルで非常に無駄な募集、採用、教育、給料(社会保険を含む)、時間、労力を費やしている会社が多いのではないでしょうか。
もう少し、社員に自己満足感を与えてあげてください。そうすればきっと流れは変わるはずです。次回はこの自己満足を感じてもらうための方法を考えてみたいと思います。
文責 特定社会保険労務士 西村 聡
もっと見る :http://www.nishimura-roumu.com