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新年に誓う、まっとうな会社、まっとうな経営者を志そう!~経営者の品格と経営の王道~ (H20.1月号) | 社会保険労務士法人ラポール|なにわ式賃金研究所

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平成20年1月~12月

新年に誓う、まっとうな会社、まっとうな経営者を志そう!~経営者の品格と経営の王道~ (H20.1月号)

新年に誓う、まっとうな会社、まっとうな経営者を志そう!~経営者の品格と経営の王道~ (H20.1月号)

 皆様、明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いいたします。
 さて昨年は「偽」という漢字が世相を表す一字とされ、様々な偽りが顕在化した年でありました。ことこれに関しては企業経営の分野で顕著であり、「偽装表示」「偽装請負」「耐震偽装」など、本当に色々ありました。テレビや新聞を連日のように賑わせ、時には怒り、時にはうんざりするとともに、どこか対岸の火事のような気になっています。 しかし明日はわが身。決して対岸の火事ではありません。私が多くの中小企業とお付き合いしている中でも、経営の王道とは何か、経営者の品格とはいかなるべきかを考えさせられるシーンに出会うことが少なくありません。つまりたまたま顕在化しなかっただけで、問題がないわけではないのです。

 バブル崩壊以降引き続く厳しい経済環境の中で、倫理感や規範意識が低くなっていることに憂慮するものです。経営者がどのような経営理念や人生観、人間観を持って経営を行なおうとそれはもちろん自由なのですが、少なくとも「まっとうな会社」であるべきだと思うのです。
 「まっとう」という言葉を辞書で引くと、まとも、ちゃんとしている、真面目などの意味が出てきますが、私はもっと広い意味でこの「まっとう」という言葉を捉えています。いい響きの言葉だと思いませんか? 今は死語になりつつありますが、お天道様はきっと見ていると信じたい。まっとうな生き方をしてる人には、ちゃんとお天道様が付いていると。
 では「まっとうな会社」とはどのようなものでしょうか。私が思うに、まず決められたルールの中で努力することです。ルールを破って良い結果が出ても、それはむなしい。あたかもカンニングして試験に合格して喜んでいるようなものです。いつか報いを受けることになるでしょう。
 それから会社が生み出す製品やサービスが社会に役立っていること。小さくとも世の中に貢献しているという誇りです。お金をもらってお客さんが不幸になるなんてあり得ない。ウチの会社には社会的価値があるという誇りを持てることです。
 さらにそこで働く従業員が会社を通じて自己実現し、物心両面で幸せな暮らしを送ってくれること。他にもっといい待遇の会社があるにもかかわらず、中小零細企業に勤めに来てくれている従業員に感謝したい。もし初詣で手を合わせるなら、自分や会社のことだけでなく、従業員の幸せも一緒に祈りたい。
 その上で、必ず利益を出し、税金や保険料をきちんと納めること。これは今の世で生かしてもらっている経営者としての最低限の社会的使命です。株主や事業主へ還元するのは最後です。

 まとめると
1.会社は社会的公器である。社会に対して誇りを持てない企業は退場すべきである。
2.社員は宝である。自分の会社に人生を預けてくれている社員を幸せに出来ない経営者は猛省すべきである。
3.コンプライアンスは常識である。ルールを守れない経営は恥ずかしいと感ずるべきである。

 ただこの3点だけです。私が思う王道の経営、経営者の品格です。まっとうな会社とは、数字や外観ではありません。小さくても誇りを持てる会社の方がずっといい。お天道様はきっと見ている・・・ だから、まっとうな会社でいよう!

文責 特定社会保険労務士 西村 聡
もっと見る :http://www.nishimura-roumu.com

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