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多くの社長が不満を持っている 管理職とは一体何か?その3 ( 2022.9月号) | 社会保険労務士法人ラポール|なにわ式賃金研究所

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2022年1月~12月

多くの社長が不満を持っている 管理職とは一体何か?その3 ( 2022.9月号)

多くの社長が不満を持っている

●管理職とは一体何か?その3(2022.9月号)

 

前回は管理職の3大ミッションについて解説しました。おさらいしますと、

(1)経営者の右腕として、経営業務の一端を任されること

(2)部下を指導、育成するすること  

(3)自分自身がより高い業績、成果を上げること

でした。今回は更に深堀りして、多くの社長が求めている管理職像を明らかにして行きたいと思います。ここでいう管理職とは専門業務を極めて会社に貢献するスペシャリスト(専門職)のことではなくゼネラリストのことで、おおよその経営者の方は、ゼネラリストとしての管理職の人物像をこのようにイメージしていませんか?


1.会社の経営理念、方針、計画を忠実に守ることで、社長(役員)の分身になり切っているか?

  →ごく簡単に言うと、社長の右腕になっているかということ。
 

2.一般従業員の意識を捨て去り管理監督職としての意識に徹しているか?

  →ごく簡単に言うと会社側の立場の人間になっているかということ。
 

3.単なる批判ではなく建設的な意見を出し、率先して実行しているか?

  →一般社員ではないのだから文句があるなら良い対案を出せ、ということ。
 

4.年度計画を作る時、会社若しくは部課の課題とその達成方法に参画しているか?

  →管理職なら会社を向上させるため、自分のこと以外のこともしてくれなければならない。

 
5.経営に関する数字を頭に叩き込み、数字で話せるようになっているか?

  →だだ何となくではなく、きちんとエビデンスを持っているかということ。


6.改善・改革に前向きか? 過去はこうだったとこだわっていないか?

  →時代のスピードが速い。過去の成功体験だけではダメ。

 
7.部下が問題行動を起こした時直ちに対処し経営陣に報告しているか?

  →プロセス責任は部下にもあるが、結果責任は管理職。最終責任は経営者。


8.部下を圧倒する知識、技術、経験がある

  →プロ野球では名選手でなくとも名監督になるが、中小企業は部下を圧倒する何かが要る。


9.心身ともに健康か? いつもプラスの言葉か?

  →やはり健康第一、体調が悪いとマイナス思考、弱気思考になり、悪いオーラを出す。

 
10.一般従業員に説明責任を果たし、納得させているか?

  →社長に代わって社長の思いを一般社員に伝えて欲しい。一般社員の代弁者ではない。


11.会議で積極的に発言しているか?

  →会議にノープランの望むのは悪、必ず何かネタをもって望んで欲しい。


12.時間で仕事をせず、責任や役割で仕事をしているか?

  →長い時間働いても何ら評価対象にはならない。会社を良くする成果がすべて。


13.自分に厳しい勉強家であるか?

  →他人には優しいが自分には厳しく勉強熱心な姿が部下に人間力を感じさせる。


14.高い倫理観があるか?

  →管理職は一般社員よりも1、2段高い倫理ハードルを設けておく必要がある。


15.自分の後継者を作っているか?

  →役職は有限、墓場まで持って行けない。自分の代わりを会社に残してくれるかどうか。


他にもあるかと思いますが、15項目に絞りました。中小企業の社長は漠然とした思いはあってもそれを文字で見える化させるのがどうも不得手のようです。頭の中にあるイメージを言葉に出来ないと相手に伝わりません。管理職15訓としてまずは、社長の思いを見える化して意識啓発をしましょう。見える化とは、これらを表に起こし、毎週とか毎月一定期日に自己チェックしてもらう方法が考えられます。

以下次号


(特定社会保険労務士 西村 聡)

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